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『液状化』って…

2011/04/12(火) すべて
建築工事課の伏見です。

地震と津波の被害も甚大ですが
千葉の浦安では『液状化』による被害も深刻です。

写真は、3月25日に京都大学防災研究所で開催された
東日本大震災の緊急報告会での資料で
(ケンプラッツ建築住宅 引用)
東日本大震災で液状化の被害にあった
千葉県浦安市舞浜2丁目の土質柱状図です。
赤い部分が『液状化』を起こした部分だということです。

N値というのは、土の硬さや締まりの程度を表す指標で、
土質にもよりますが、一般にはN値が5以下だと軟弱な地盤、
50以上だと強固な地盤とされています。

当社のマンション建設の敷地では
ボーリング調査(地下10~30mまで)を実施していますし、
木造の建物でもスウェーデン式サウンディング試験を
ひとつの敷地で5か所以上実施して
土質(粘土質か砂質か)やN値(地盤の固さ)を確認しています。

水分を含まない砂質の層は支持地盤として良いのですが
水分を含んでいる砂質の層は地震の揺れで一瞬にして
固体から液体に変化して地上に噴出してきます。
この現象を『液状化』と呼んでいます。

『液状化現象』は
地盤沈下や建物の不同沈下(建物が基礎から傾くこと)を起こします。

浦安のような埋め立てた地形の軟弱地盤に限らず、
長野県でも『液状化』の可能性のある土地があり
敷地の地盤調査は欠かすことができません。

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